大阪キタエリアの料理人の方をご紹介する「創り手の心~大阪キタの料理人~」
大阪キタエリアのナイスなお店や秀逸なお料理!
・・ではなく、その「創り手」をご紹介する企画「創り手の心~大阪キタの料理人~」
ライターを務めるのは、グルメブログ「マッハのオススメごはんですよ!」を運営しているブロガーのマッハと申します。
グルメブロガーとして、より深く、お店の魅力をお伝え出来るような記事作りを目指しておりますので、どうぞよろしくお願いします。
茶屋町あるこ「maspi」★シェフ マテウ・ビジャレットさん
今から約1年前に出来た、阪急梅田駅直結の飲食店街「茶屋町あるこ」には個性的なお店が軒を連ねます。
その中でもひときわ異彩を放つのはスペインのカタルーニャ料理が楽しめる「maspi」さん。
そんなmaspiさんの本場バルセロナ出身のシェフ「マテウ・ビジャレット」さんをご紹介いたします。
僕個人的には人生初、通訳の方を交えてのインタビューをさせていただきました!
カタルーニャ料理はシンプルだけど手間暇をかけた料理さ
-早速ですが「カタルーニャ料理」ってどんな料理でしょう?
スペインカタルーニャの風土に根ざした海や山の食材をミックスした料理なんだ。
日本料理と同じでシンプルな料理だと思うよ。
シンプルだけどソースや出汁一つにしても時間をかけて煮込んだり、手間暇かけて仕込んだりするよ。
素材の美味しさを最大限引き出すために、野菜であれば食材を時間をかけて炒めたり、オーブンにかけたり、甘みを引き出したりするんだ。
まずは食べてみて!
-ありがとうございます!いただきます!これは何というお料理でしょう?
「牛タンのベルモットソース 西洋ゴボウのピューレ スペイン産のベビーそら豆とイベリコ豚とミントのソテー」だよ。
ソテーにはチョリソーと生ハム、生チョリソーの3種類の豚肉を使って味の変化を出してるんだ。
-うわ〜!!めちゃくちゃ美味しいですね・・!!
牛タンがほろほろに柔らかい!西洋ゴボウのピューレも素材の甘みを引き出すカタルーニャのアプローチなんですね!
ハハ!ありがとう!!
独自の文化や独自の料理がある日本で働きたいとずっと思ってたんだ。
-日本に来られて長いんですか?
1年半くらいかな。まだまだ日本語勉強中なんだ(笑)
-世界各国で働かれていたとお聞きしましたが、今までの経歴を教えてください。
僕はスペインのバルセロナで生まれて15歳の時に飲食の世界に入ったんだ。
バルセロナでは5年間働いたよ。
その後オランダに行って6年間働いて、そのあとはドイツで半年間働いて、スペインに戻ってイビサ島で1年、シンガポールで3年、香港でちょっと働いてから日本に来たんだ。
-すごい!本当に世界各国渡り歩いて来たんですね!全てカタルーニャ料理のお店だったんですか?
カタルーニャ料理のお店でも働いたし、フレンチやイタリアン、フュージョンとか色んなジャンルのお店で働いたよ。色んな技術を学ぶことが出来たなと思う。
-なるほど!というか・・まだ30代ですか?!
そうそう34歳だよ。心はまだまだ若いままだけどね!(笑)
-飲食の仕事をしよう!と思ったきっかけって何ですか?
おばあちゃんの影響が大きいかな。いつも一緒に料理していたんだ。とてもいい思い出だよ。
僕も大きくなったら料理で人を喜ばせたいなと思ったんだ。
13歳の時には「僕は将来シェフになる」って決めてたよ。
-色んな国で働かれた上で日本を選んだ理由を教えてください。
僕らの世代のシェフは日本で働くこと対してとても興味を持っているんだ。
だって日本には独自の文化や独自の料理があって本当に面白い。それはヨーロッパの国々とは全く違うし、ずっと昔から日本で働きたいなと思ってたんだ。
-日本で働いてみて、海外のお客さんと比べて日本のお客さんってどう違うと思います?
外国で働いていた時のお客さんは、料理を食べたら、その料理が美味しいか、美味しくないかをハッキリと言うんだ。
でも日本のお客さんは、あんまり反応がわからないなと思ったね。そもそもあんまり日本語わからないんだけどね(笑)
その分、SNSで感想を言ったりするので、より一層気を使うし、良い料理を出そうと思うよ。
それに、日本には色んなジャンルのレストランがあるから、色んな国の色んな食材を食べ慣れているので、新しい料理を柔軟に受け入れるスタンスはリスペクトに値すると思うよ。
外国の人は、せっかくお店に食べに来ても、嫌いな食材が入っているとか、知らない料理は食べないことが多いんだ。
日本のハイレベルな食材を使ったカタルーニャ料理を是非食べに来てください!
-日本の食材を使うと、カタルーニャ料理はどう変わりますか?
簡単に言うと「めっちゃ美味しくなる」かな。
もちろん、もともとカタルーニャ料理は美味しいんだけどね。
世界中のシェフが見ても、日本で手に入る食材はレベルが高い。
魚も肉も野菜も全部美味しいものが手に入る。
だから日本の食材を使うと料理が美味しくなるし、料理をしていてとても楽しいよ。
-料理されるにあたって大事にしていることはありますか?
一番は味だね。美味しい料理を食べて欲しいというのはもちろん重要なポイント。
盛り付けの綺麗さや、付け合わせのクオリティも大事だけど、メインの食材を最大限に美味しくさせることを一番優先させるようにしてるよ。
-盛り付けもめっちゃ綺麗ですし、付け合わせも本当に美味しかったですけどね?
ハハ!ありがとう!
-最後に今後の目標を教えてください。
独立して自分のお店を持って兄弟でやりたいんだ。
弟は今オランダのシェフをしているんだ。
-それは・・日本で、ですよね?
もちろんさ!確実に。
兄弟で日本の食材を使って。とてもいいお店が出来ればなと思っているよ。
是非一度カタルーニャ料理を食べに来てください!
マテウ・ビジャレット
1985年9月19日生まれ
趣味は旅行、旅行先の美味しいものを食べること。新しい文化を知ること。
所在地:大阪市北区芝田1-6-2 茶屋町あるこ
アクセス:阪急大阪梅田駅 茶屋町口 徒歩2分
電話番号:06-6485-5566
定休日:日・祝日(※祝日はご予約頂ければ営業いたします)
食べログページ:https://tabelog.com/osaka/A2701/A270101/27110279/