割烹とか懐石とかって、なんか敷居が高くて行きにくいよなぁ~っという方におススメなのが、“普段使いできる懐石料理店“をコンセプトにした「れだん」!
ひょこっと気軽に立ち寄って、ほっくり・しみじみ美味しい料理を満喫できるアットホームなお店です。
今回は、そんな「れだん」の絶品テイクアウトサンドをご紹介します♪
気兼ねなく楽しめる和食料理店
大阪メトロ谷町4丁目下車。
6番出口の階段を昇って、中央大通を堺筋本町方面へ(大阪城の反対方向です)。
1つ目の角を右に入ると、すぐに「れだん」が見つかります◎
扉を開けてすぐ目に入ってくるのが、明るい木目のL字型カウンター。
正面とサイドから、オーナーの調理姿を眺めることができます^^
モスグレイの壁沿いには、4人掛けのテーブル席が3つ。
暖色の照明が、ほわんと優しく店内を包みます。
料理は和食をメインにしながらも、他分野の料理技法を取り入れて自由な発想でつくるのが「れだん」流。
岡本オーナーは、「竹葉亭」や「なだ万」といった老舗和食店で腕を磨いたのち、台湾、オーストラリア、サイパンなど海外でも日本料理に携わったことのある経歴の持ち主。
そんなバックボーンが、「れだん」の型にはまらない料理作りにつながっているようです。
昼は名物「ふわとろ親子丼」など850円から(税込み)。
夜はコースがメインですが、アラカルトも楽しむことができます。
今回は、その中のパンメニュー2品をご紹介☆
豚タンカツサンド タスマニアマスタード 1080円(税込み)
豚タンカツと大葉をサンドし、たっぷりのタスマニアマスタードを掛けて仕上げてあります。
夜のコース料理に出す1品だそうですが、テイクアウトもOK!
(画像はコース用のサイズで撮ってます。テイクアウトはもう少し大きいです)
マスタードがプチプチっと口の中で弾けると、内側から果実に似た甘みと酸味が溢れ出します。
その後を追って広がる軽やかな辛み。
フワッとやさしいパンの食感と、コリっと明快な豚タンの食感のコントラスト。
鼻を伝う大葉の清らかな香りと、舌に残るほのかな苦み。
噛めば噛むほど旨みが増していき、最初の一口目と喉を通す時の味わいはだいぶ違います。
プチッ、フワッ、コリッ、ジワッ。素材の奏でる音も楽しい♫
〆サバサンド タスマニアマスタード 1080円(税込み)
素焼きの質感が美しい備前焼の長皿の上に、ズラ―ッと並べられた〆サバサンド!
茶、琥珀、赤墨、白、緑、深緋…と、さまざまな色が連なり、まるで岸壁から切り取ってきた地層の断片を見ているよう。
岡本オーナー:「トルコ名物にサバサンドがあって、それを『れだん』なりにアレンジして作ってます。和の要素をを入れたかったんで、〆サバにしました。」
と言って、パン切り包丁じゃなくて和包丁でシュッと切り分けていく岡本オーナー。
使う道具に、その人の軸の部分て自然と表れるようです。
こちらのサンドにもタスマニアマスタードをたっぷりのせます。
“タスマニア”はオーストラリアにある島の名称。
島の40%が国立公園、保護区、ユネスコ世界遺産地域として保護されていて、国連が「世界一空気がおいしい場所」と認定するくらい自然豊かな土地だそう。
そこで育てられた大粒の芥子菜の種で作るタスマニアマスタードは、もはや調味料の域を超え、一つの料理として成り立つような存在感を持っています。
タスマニアマスタードと白ワインとか、そんなペアリングもできそうな感じです。
画像はマスタードをかける前のサバサンド。
脂ののった分厚いサバがキラキラと輝いています☆
口に入れると、サバの旨味に柔らかくなじんだお酢の酸味と、マスタードの甘酸っぱさが広がっていきます。
嚙みしめると、サバの脂とコクのある旨みがジュワジュワと前に出てきます。
そこに大葉の上品な苦みがスウゥッと合わさり、より味わいが深くなっていきます。
「れだん」のサンドをテイクアウト!
画像はコース用のサンドを仮で詰めてもらって、テイクアウトイメージを撮ってます。(実際はもっと大きいです)
テイクアウトの際は、事前にお店へ連絡を◎
これからのお店のこと
岡本オーナー:「じつは、淡路島でお店を開く予定です^^」
淡路島、いいですね!そうしたら大阪のお店は閉めちゃうんですか?!
岡本オーナー:「週末だけオープンする店にしようと思ってます。海産物、淡路牛、野菜、果物。淡路はいい食材がたくさんあるから、淡路でしかできない料理をしたいです。釣ってきた魚をその日の料理にしたりとか。石窯作って、淡路の食材使ったパン焼いたりとか。あと、うちの子が“場面緘黙症”なんですが、その子に店長をしてもらおうと思ってます。中学生店長(笑)」
“場面緘黙症”とは、言葉を話す能力は備わっているにもかかわらず、学校や職場など特定の場面・状況で話すことができなくなる疾患のことを言います。
日本では場面緘黙に関する研究が非常に少なく、欧米に比べて支援がかなり遅れているそう。
岡本オーナー:「今、“場面緘黙症”って学校に500人に1人の割合でいるらしいです。けっこうな割合でいるのに、みんな恥ずかしがったり内にこもったりして、そういうのをあんまり表立って言わない。でもそれってしんどいでしょう。だから、淡路でオープンさせる店は、そういう子らが集まってコミュニケーション取れるような場所にしたい。もちろん親御さんも一緒に来てほしい。目の前に海が広がるような環境に身を置いたら、気持ちもほぐれるんじゃないかな。」
その他にも、やりたいことがたくさんあるのだそう。
今からオープンが楽しみです!
お客さまにひと言メッセージ!
岡本オーナー:「コロナ禍で、外食も難しい状況ですが、お家の食卓を華やかに!れだんのお料理(テイクアウト)で、元気をつけてください!早くコロナが終息し、すがすがしい時代が到来することを願っています」
おまけ
まかないもおいしそうでした(^^♪
(※価格は2021年5月時点ものです)