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日本映画の祭典「おおさかシネマフェスティバル表彰式」に行ってきました♪【3/5】

更新日:

皆さんこんにちは。

1番星み~つけた!!現役大学生「しほ」です。

 

2023年3月5日、ホテルエルセラーン大阪で開催された日本映画の祭典「おおさかシネマフェスティバル表彰式」の取材にお邪魔してきました。

 

おおさかシネマフェスティバル表彰式

おおさかシネマフェスティバルは、大阪で行われている映画ファンのための映画祭です。

関西の映画ファンと映画人の交流を図る唯一の映画祭として毎年多くのお客様に喜ばれています。

過去には、綾野剛さん、池脇千鶴さん、菅田将暉さん、坂田利夫さん、原田美枝子さん( 第39回)、樹木希林さん、佐藤浩市さん、松坂桃李さん( 第40回)、東出昌大さん、杉咲花さん(第41回)と今の日本映画界を担う俳優陣が来場しております。

 

浜村淳さん登壇

毎年、司会を務められる浜村淳さんの登壇です。

会場は、大きな拍手で盛り上がりを見せました!

話初めからユーモアに富んだ話が次々と出てきて、あっという間にお客さん全員の心を掴んでしまう浜村さんの語り方には驚きました。

 

浜村さんのコメント
「名作『カサブランカ』にはシナリオがなかった!」ーそんな裏話がさりげなく次々に出てくるのがこの映画祭の楽しいところです。昨年1年間の優れた映画、優れた出演者、優れた関係者を表影するのがこの映画祭です。その割には泣いた人はひとりもいなかった。今回は誰が笑いころげるのか。それを思うとワクワクしてきます。」

 

メインイベントの表彰式では、日本を代表する俳優さんから監督、脚本家の方まで総勢13名の方が登壇されました。

 

新人女優賞 嵐莉菜さん『マイスモールランド』

2022年『マイスモールランド』で映画初出演にして初主演を務められた嵐莉菜さんが今年の新人女優賞を受賞されました。

モデルとしても活躍をされている嵐さんは、スタイルの良さと透明感がありドレスもとてもお似合いでお綺麗でした。

これからの活躍が楽しみな女優さんです。

 

●嵐莉菜(あらし・りな)

2004年5月3日生まれ、埼玉県出身。

「ミスiD2020」でグランプリ&ViVi賞のW受賞。

2020年よりViViで専属モデルとして活躍中。

日本とドイツにルーツを持つ母親とイラン、イラク、ロシアのミックスで日本国籍を取得している父親がいる。

 

助演女優賞 尾野真千子さん『サバカン SABAKAN』

昨年に続き連続受賞をされています。

『サバカン SABAKAN』では、母親役を演じられています。

同じ作品に出演した子役の番家くんからは、「優しくて、本当のお母さんのように接してくれました」とお話しされていました。

 

浜村さんとのトークでは、デビュー作品の話となり、また出来るなら純愛ものに出演してみたいと話されていました!

他にも映画の裏話や楽しいトークで会場の盛り上がりを見せました!

 

●尾野真千子(おの・まちこ)

1981年11月4日、奈良県出身。

97年に河瀬直美監督の『萌の朱雀』で主演デビュー。

以降、『殯の森』(07)、『クライマーズハイ』(08)、『そして父になる』(13)などに出演。

昨年は『ハケンアニメ!』『こちらあみ子』『千夜、一夜』(22)などでも見事な助演を見せた。

 

助演男優賞 桐谷健太さん『ラーゲリより愛を込めて』

受賞の言葉では、「この作品でシベリアに抑留される兵士を演じられていた役者の方々のお力を頂き作れた作品だからこそ、その方々とこの賞を共に分かち合いたい」と作品に対して熱意のあるコメント。

撮影現場では、その世界をどれだけ堪能して充実させて楽しむかに集中しているそう。

熱意を持った桐谷さんだからこそ、強い絆が現場で生まれて、こんなにもいい作品になるのだと感じました。

 

浜村さんとのトークのテンポ感が相性良くて、会場中の笑いが絶えませんでした。

人柄もとても素晴らしく、これからも桐谷さんの活躍が楽しみです!

 

●桐谷健太(きりたに・けんた)

1980年2月4日生まれ、大阪府出身。

ドラマ「九龍で会いましょう」(02)でデビュー。

主な出演作に映画『アウトレイジビヨンド』(12)、『火花』(17)、『ミラクルシティコザ』(22)など。

「海の声」でNHK紅白歌合戦に出場するなど歌手としても活躍。

21年、京都国際映画祭・三船敏郎賞受賞。放送中の関西テレビ「インフォーマ」4月スタートのテレビ朝日「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」に主演。

 

主演女優賞 吉岡里帆さん 『ハケンアニメ!』

受賞の言葉では、「慣れ親しんだ関西の地での受賞を大変嬉しく思います」とコメント。

本作は何かに打ち込んでる人への応援歌のような作品であり、戦う人への賞賛やエールが多くの方に届いて欲しいと受賞の言葉を頂きました。

映画の裏話では、演じる上で監督とプロデューサーで演技指導の食い違いが起きていたことなど、現場だからこそ起きる難しかったことや大変だったことをお話されました。

 

浜村さんと吉岡さんは、なんと地元が近いらしく吉岡さんが通っていた高校を浜村さんがバラすというハプニング。

「高校バラしちゃうんですか」と、吉岡さんが返答し会場は大きな笑いで包まれました。

 

●吉岡里帆(よしおか・りほ)

1993年1月15日生まれ、京都府出身。

2013年デビュー。

15年秋~16年、NHK連続テレビ小説「あさが来た」でヒロインの友人役を演じ注目を集める。

TBS「きみが心に棲みついた」(18)でドラマ初主演。

主な出演作にNHKBS「しずかちゃんとパパ」(22)、映画『見えない目撃者』(19)、『泣く子はいねぇが』(20)、『鳥守の塔』(22)など。

『ハケンアニメ!』(22)で第46回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞

 

主演男優賞 村上淳さん『夕方のおともだち』

受賞の言葉では、「映画というものスクリーンというものに感謝いたします。廣木組に公開・宣伝まで関わった全ての方たちにお礼を。そして小さな作品に光をあてていただいた劇場の方々に、これからもスクリーンに邁進したいと思います。」

 

「浜村さんの熱に負けないために、今日は自分から距離を詰めようと思います」と映画祭に対しての意気込みを話されていました。

それでも、浜村さんワールドには村上さんも圧倒されていました。

 

●村上淳(むらかみ・じゅん)

1973年、大阪府出身。

93年に『ぷるぷる 天使的休日』で映画デビュー。

『ナヴィの恋』(99)、『不真の季節』(00)、『新・仁義なき戦い。』(00)の3本で第22回ヨコハマ映画祭助演男優賞を受賞。

昨年は『ヘルドッグス』『沈黙のパレード』『あちらにいる鬼』『ゆめのまにまに』『島守の塔』などにも出演。

『夕方のおともだち』はこれまで10本以上出演してきた廣木隆一監督作品での初主演となった。

 

日本映画作品賞『サバカン SABAKAN』

©2022 SABAKAN Film Partners

ドラマ「半沢直樹」の脚本や舞台演出を手掛けてきた金沢知樹の初監督作品。

1986年の長崎を舞台に、二人の少年の友情と冒険を煌めく光の中に描く。

二人を演じた番家一路と原田琥之佑の初めてとは思えない、役柄をよく理解した演技は、金沢監督の指導の賜物で新人賞にふさわい。彼らを見守る大人たちも皆好演で、尾野真千子さんの助演女優賞はその代表と言える。

挿入された西岡恭蔵の名曲「自転車に乗って」が耳に残るが、それも大島ミチルの美しく懐かしい劇伴楽曲あってのこと。

自信を持って選出された四冠作品。

 

授賞式では、尾野真千子さんを初め、子役の番家一路(写真右)くんと原田琥之佑(写真左)くんが登壇しました。

2人とも映画初出演を果たした今回の作品では、ありのままの自然な姿が映し出されています。

清々しい青春時代を思い出せる作品のように感じました。

 

ワイルドパンチ賞『IAMJAM ピザの惑星危機一髪!』

女優で監督の辻凪子と、活動写真弁士として活躍する大森くみこが、タッグを組んで製作した活弁映画(活弁ありきの無声映画)。

ピザ屋でアルバイトをしている少女ジャムが、ある日、千年に一度の嵐にさらわれて、たどりついたのはピザの感星。

そこでジャムは王様に頼まれて、失われた4ピースのピザを探す旅に出る……。

間 寛平、塚地武雅、それに人気劇団・ヨーロッパ企画の座員たちも出演する奇想天外な物語。

変幻自在な大森くみこさんの語りが魅力的。

 

自身でも主演を務められた辻凪子監督は、映画の衣装で登壇されました。

コメントでは、「これまでに全国8ヶ所の映画館で上映し、小さな子供から大人まで年齢問わず声を出して笑ってくれる姿が嬉しかった。目標は2025年の関西万博で上映することなので、これからも沢山の方に知ってもらえるように上映を続けていきたい(辻凪子監督)」と語る。

 

活動写真弁士の大森くみこさんは、活弁の一節を披露してくださりました。

もっと沢山の方に活弁を知ってもらいたいとお話されていました。

 

監督賞 高橋伴明さん『夜明けまでバス停で』

受賞の言葉では、「厳しい条件にもめげずスタッフ、キャストが集結してくれて、各々のベストを出し切った結果がこの受賞に繋がったのだと思います。みんなの想いの詰まったこの映画に目を留めて下さりありがとうございました。」

 

これまで沢山の作品を作られた高橋さんは、「(現役で活動する)浜村さんを見習いこの先も作品を作り続けたい」と意気込みを話されていました。

 

脚本賞 梶原阿貴さん『夜明けまでバス停で』

受賞の言葉では、「歴史あるおおさかシネマフェスティバルにおいて、脚本賞を賜りましたことを大変光栄に思っております。この脚本に命を与えてくれた、監督、スタッフの皆様、板谷由夏さんをはじめとするキャストの皆様に御礼申し上げます。この賞に恥じないような脚本家になるべく精進します。」

 

女優としても活躍をされており、演じる側も経験した梶原さんだからこそ書ける脚本があり、この賞に繋がったのだと感じました。

 

新人監督賞 川和田恵真さん『マイスモールランド』

受賞の言葉では、「『マイスモールランド』に光をあてて頂いたこと、関係者の皆様に心から感謝申し上げます。この機会に知っていただいたかたにも、作品を見ていただけたらとても嬉しく思います。今回の新人監督賞を励みに、これからも監督として映画を作ることに精進して参ります。」

 

世界最大の少数民族であるクルドの問題を知ったことで大きな衝撃が走ったのが、作品を作ったきっかけだと話されていました。

「社会的な話ですが、青春映画としても楽しめる映画になっている是非沢山の方に見て頂きたい」と作品へのお言葉を聞かせて頂きました。

 

新人監督賞 山﨑樹一郎さん『やまぶき』

受賞の言葉では、「この度の受賞をとても嬉しく思います。作品に関わったスタッフ・キャスト、支援していただいた多くの皆さまへあらためて感謝したいと思います。今ますます大変な時代に歩むのかと思うと気も曇るのですが、誰かに受けとめていただける限り歯を食いしばりたいと思います。」

 

岡山県真庭市の山間に移住し、農業に携わりながら映画製作を始めた山﨑監督の『やまぶき』はカンヌ映画祭などにも招待され、世界からも注目されている作品です。

 

まとめ

最後に、登壇者全員でのフォトセッションが行われました。

 

大半の受賞者が関西出身だった為、今回も地元ネタで盛り上がりました。

私自身、お芝居を見るのも演じるのも好きなので、とても良い刺激を貰えた授賞式でした。

スマートフォンで映画なども見ることのできる時代ですが、映画館には臨場感や迫力があり心に刺さるものがあります!

今回の記事で少しでも気になった作品があれば、是非映画館に足を運んでみてください!!

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