今回は、2020年5月15日に大阪本町の御堂筋線沿いにオープンした家具業界における世界的ラグジュアリーブランド「Poltrona Frau(ポルトローナ・フラウ)」の開業情報をお届けします!
イタリアを代表するラグジュアリー家具ブランドが関西初上陸
「ポルトローナ・フラウ」は、1912年にイタリアのトリノでレンツォ・フラウが創業した家具ブランドです。
最高品質の革、職人の手仕事、優雅なデザインなどによって世界各国から評価されており、家具業界のトップブランドとして不動の地位を確立しています。
革張りのアームチェアやソファを得意とし、イタリア王室御用達家具として愛されるほか、フェラーリやマセラッティといった高級車、ディズニーコンサートホールやイザベラ・スチュワート・ガードナーミュージアムなどの施設内装も手掛けています。
大阪店は、日本における旗艦店として、青山に続く2店舗目の開業になります。
379㎡の開放的なワンフロア空間に、寝室、書斎、ダイニングなどシーンごとの家具が配置してあり、展示品約190点は全て触れることができます。
直接座ったり横になったりしながら、自分自身の五感を通じて「ポルトローナ・フラウ」の世界観を体感することができるのは実店舗ならでは。
最高級の革「Pelle Frau(ペレ・フラウ)」
「ポルトローナ・フラウ」の家具で「Iconic Material(象徴的素材)」とされるのが「Pelle Frau(ペレ・フラウ)」。
厳選された仔牛の皮を丁寧に加工し、20もの工程を経て作られた革のことを指します。
革本来の自然なやわらかさが特長で、極上の手触りを持つ家具作りには欠かせない重要な素材になっています。
また、注目したいのが96種類以上ものカラーバリエーション。
革の持つ色味を生かしながら、ごく自然に染料をなじませた温かい色合いが魅力的です。
店内奥には、壁面にロール状の革を並べたサンプルギャラリーがあります。
気になる革の色合いは触感を直接確かめることができます。
店員の方に声を掛ければ、革の特長や違いなども直接聞くことができます。
ヒストリカルコレクションの代表格「CHESTER」
1912年に創業者レンツォ・フラウにより発表されたフラウ最古のモデル「CHESTER」。
創業以来100年間続いているオリジナルシリーズ「ヒストリカルコレクション」の代表格でもあります。
アームに施された「プリッセ(プリーツ)」や「カピトンネ」と呼ばれるボタン留めは、熟練職人の手仕事だからこそ成せる技。
ルネサンス期イタリア芸術の哲学を根底に持った、「ポルトローナ・フラウ」の精神を美しく反映した逸品です。
エレガントな曲線に魅了される「Lyra」
「Lyra」は、1934年発表の作品。
ギリシャ神話に登場する「リラ」という楽器がデザインモチーフになっているそう。
背もたれ部分のリベット留めは、留め具をひとつひとつ革で覆う丁寧な手作業が施されています。
その緻密な手作業の美しさに思わず息を止めて見入ってしまいます。
ヴィクトリア調の深い座面に敷かれたクッションは羽毛入り。
腰を落として座った時の感触は、椅子と体が一体になるような心地よさがあります。
アーム部分のゆるやかなフォルム、背もたれの整ったアーチ、革の持つ上品な艶。
実際の品を目の前にすると「ポルトローナ・フラウ」の家具が、「家具芸術」と呼ばれる理由を体感できます。
ブランドアイコンにもなっている「VANITY FAIR」
「Lyra」の曲線よりも、さらに丸みを持たせたデザインが特徴的な「VANITY FAIR」。
ブランドアイコンにもなっており、店舗にはかわいいミニチュアが棚の上にありました。
ミニチュアといえど作りは精巧。
クラシックとモダンの融合を表現した「ARCHIBALD」
伝統的な技法をもとに、ジャン・マリー・マッソーのデザインで作られたのが「ARCHIBALD」。
ゆったりとして安定感のある革のシートと、アルミ製の繊細な脚のコントラストにモダンな印象を受けます。
縁と張り地の表面を際立たせる縫目から、熟練した職人の美しい手仕事が感じられます。
ドレープの凹凸に当たる光の加減で、品格のある表情に微妙な動きが加わります。
柔らかな革の質感は、包み込むようなくつろぎある座り心地を感じさせます。
柔らかな曲線のアームが魅力的な「Archibald Gran Comfort」
手をのせた時の心地よさを追求してつくられたアーム部分のカーブ。
さりげなく細部まで趣向を凝らしてあるデザインがエレガントです。
あるがままに過ごすための「Let it be」
2017年のミラノサローネで発表されたのが「Let it be」。
ビートルズの名曲「Let It Be(あるがままに)」から名付けられおり、座る人のあるがままの姿勢をしっかりと受け止めることができるようデザインされています。
ソファのレイアウトを自由に変え、その人の「あるがまま」のライフスタイルに合わせることができる点も人気。
デザイナーはルドヴィカ+ロべルト・パロンバ。
安らぎある眠りのための「Times」
落ち着いた色調を持つ「Times」。
「寝室は第2のリビング」という言葉をそのまま表すようなくつろぎの空間を演出するベッドです。
上質なひとりの時間を創る「Fred」
5㎜厚の丈夫なサドルレザーで美しく張り込まれた天板。
その上に手を置いてみると、身体と机がもともとひとつであったような馴染みのよさを感じます。
不要なことに意識を向けることなく、目の前の取り組むべき物事に自然と集中できそうです。
大理石と木材のコントラストが美しい「Othello」
三角形の木脚と大理石カラカッタゴールドの天板のコントラストが美しいテーブル「Othello」。
デザイナーはロベルト・ラッツォーニです。
グレーや薄桃色が複雑に交差して作る色合いに、大理石特有の石目が美しい模様となって入り込んでいます。
天然素材のため、1品ごとに石目が異なるところも魅力のひとつ。
中心から四方に広がる脚は、三角形のアッシュ材を使用しています。
ダークブラウンの色合いがスタイリッシュな印象。
シンプルなデザインで空間を演出する「REN」
壁面をエレガントに演出しているのは「REN(レン)」シリーズのブックケース。
「REN(レン)」とは中国語で「人」の意味。
人と人、空間と空間をつなぐというデザインコンセプトを表しています。
ウォールナット、サドルレザー、真鍮の異素材が見事に調和しています。
デザイナーは、2017年エルデコ・デザイナー・オブイヤーを受賞したネリー&フー。
ベッドルームをエレガントに演出する「MOON DANCE」
ペレ・フラウを贅沢に使用したチェスト。
引き出しの四隅にほのかな丸みをつけ、上質な革がぴったりと張り込められています。
大切な人へのプレゼントにもしたくなる「ZHUANG」
「ポルトローナ・フラウ」の家具製造技術を詰め込んで作られた小物入れ。
木製のケースにレザーを丁寧に張り込めて仕上げてあります。
取っ手が中心を貫き、4段のケースとまとめています。
大切なものをそっとしまい込んでおきたくなる逸品。
職人の手仕事で作られる光の芸術「SOFFI」
ひとつひとつガラス職人によって手作りされるペンダントライト。
白濁色と透明色が、それぞれに違ったグラデーションを見せています。
ペレ・フラウがアクセント部分にひと巻きされているところが粋です。
「Poltrona Frauポルトローナ・フラウ」の世界観を体感できる場所
精妙な職人の手仕事と、ルネサンス期に花開いたイタリアらしい美意識を受け継ぎながら、時代に合わせたエレガンスを纏う「Poltrona Frauポルトローナ・フラウ」の家具。
芸術の域にある品々に囲まれた空間に身を置くと、眠っていた五感が呼び覚まされ、身体が本来持っている感受性の豊かさに改めて気づかされます。
店内を一通りまわり、ひと息つきたいと思った瞬間には、上質なドリンクのサービスも。
実際に店舗へ足を運ばなくては得ることのできない体験が待っています。
現在は来店予約を電話でも受け付け中。
ぜひ「ポルトローナ・フラウ」の提案する世界観を直接体感してみてください。