大阪キタ・梅田周辺、それぞれの神社のご利益を調べてみた!
元号が改まり、いろいろな神事がニュースになっていることもあって、今、ちょっとした神社ブームになっています。
大阪キタ・梅田の由緒あるパワースポット神社を、ご利益と一緒にご紹介しましょう。
大阪は、都市としての顔だけでなく、古くからの歴史が数多く残る街でもあります。
大阪のど真ん中にも、実は由緒ただしい神社がたくさんあるんですよ。
梅田キタの氏神様へ学問も縁結びも商売繁盛もお願い! 「綱敷天神社 御旅社(つなしきてんじんしゃ おたびしゃ)」
綱敷天神社 御旅社(つなしきてんじんしゃ おたびしゃ)は、大阪キタの中心地、阪急電車梅田駅の茶屋町口からすぐのところにある神社です。
学問の神様、菅原道真公(すがわらのみちざね)が京都から九州へ流されるときに通りかかり、太融寺に咲き誇るみごとな紅梅をみとめられて、乗っておられた船の綱をぐるぐると円の形に敷いてご覧になられたところから、「綱敷」と称されています。
綱敷神社には、御本社と御旅社があります。
御旅社というのは、神様にとっての別荘のようなもので、御本社(大阪市北区神山町)が夏の渡御祭のときに立ち寄られるお社でしたが、明治はじめごろに茶屋町の氏神様として
お迎えすることとなり、今は常に神様がおわせられるため、臨時の御旅所ではなく「御旅社」と呼ばれています。
綱敷天神社には、いくつかの末社があります。
【境内末社】玉姫稲荷神社(たまひめいなりじんじゃ)
女性を守る神様で、縁結びのご利益があり、若い人に人気の神社です。
お稲荷様なので、商売繁盛のご利益もあります。
朱色の鳥居がとてもきれいな、コンパクトでかわいらしい神社です。
【境内末社】歯神社(はじんじゃ)
綱敷天神社御旅社の末社なんですが、少し離れたところ、エストワンの裏手にあります。
ここの神様はちょっと変わっていて、「歯」の神様です。
歯の神様が祀られているのは、日本でここだけだそうですよ。
昔、淀川が反乱して水没しそうになったときに水を止めてくれた巨大な石を、歯止めの神様として慕っていて、そこから転じたそうで、「はがみさん」として慕われています。
なんでも、神社の中の「なで石」をなでたら、歯の痛みがおさえられるとか。
急な歯痛に悩まされたら、はがみさんにお願いしてみてくださいね。
牛舎
菅原道真公(天神さま)は、丑年生まれ(牛の月丑の日丑の刻だったとか)で、亡くなったのも丑の日、御遺体を乗せて運んでいた牛が座り込んで動かなくなったところ(今の太宰府天満宮)を墓地と定めたという逸話があるなど、とても牛に縁があります。
それで、天神さまを祀る神社には、牛の像があるのですね。
牛は、天神さまへお願いごとを伝えてくれるといわれています。
このため、牛の頭をなでたあとで自分の頭をなでると頭が良くなり、自分の体の悪いところをなでたあとで牛の該当場所をなでると病気が治ると言い伝えられています。
喜多埜稲荷神社(きたのいなりじんじゃ)(綱敷天神社 御本社)
地下鉄谷町線中崎町駅近くの御本社にあるお稲荷様で、地元の人たちからは「キタのおいなりさん」として、親しまれています。
商売繁盛の神様なので、キタで会社を経営されている方々からの信仰もあつめています。
神社の名前の「喜多埜(きたの)」は、このあたりの古い呼び名です。
実は「キタ」って、この地名から来ていると思うと、ちょっとロマンを感じちゃいますね。
梅の花(綱敷天神社 御本社)
菅原道真公は、太融寺の紅梅をご覧になられたあと、お付きの者に、自分が戻る日までこの地にとどまって待つように言い残し、九州へ旅立ちました。
道真公の命に従い、梅の木の下に祠をつくり、梅塚天満宮として祀るようになりました。
この梅塚が由来となって、それまで埋田だったウメダが「梅田」と称されるようになったといわれています。
【神社情報】
名称:綱敷天神社 御旅社(つなしきてんじんじゃ おたびしゃ)
住所:大阪市北区茶屋町12-5
アクセス:阪急電車梅田駅茶屋町口徒歩3分、古本屋街 かっぱ横丁東側
(御本社は北区神山町(地下鉄谷町線中崎駅近く)にあります)
電話番号:06-6361-2887
開門時間:6:00~18:00ごろ(授与所受付9:00~17:00)
梅田のすぐ東に恋の神様がいる!「露天神社(つゆのてんじんしゃ)」/お初天神
恋の神様といえばここ、東梅田からちょっと入ったお初天神商店街を通り抜けたところにある、通称「お初天神」として親しまれている露天神社(つゆのてんじんしゃ)です。
近松門左衛門が人形浄瑠璃「曽根崎心中」として発表したことで有名な、「お初」と「徳兵衛」の悲しい心中物語の舞台となったところです。
お話は悲しい恋バナですが、神社は恋の聖地として年中賑わっています。
実は、露天神社は、恋の神様だけでなく、安産や子どもを守る神様や、開運・金運の神様など、いろいろな神様が祀られていて、とてもありがたい神社です。
【境内末社】水天宮 金刀比羅宮(すいてんぐう ことひらぐう)
水天宮と金比羅宮は、もともと中之島にあったのが、明治の大火のあと、露天神社の境内社として祀られるようになりました。
安産祈願や、児童の守護、交通安全、水関係の職種の守護神とされています。
【境内末社】開運稲荷社(かいうんいなりしゃ)
赤い鳥居が連なる特徴的な神社は、商売繁盛、五穀豊穣、皮膚病治癒の神様が祀られています。
明治の大火のあと、周辺の四社をまとめて境内に祀られるようになったとされています。
水天宮 金比羅宮と開運稲荷社の両方にお参りすると、金運アップのご利益がいただけるそうですよ。
【境内末社】難波神明社(なにわしんめいしゃ)
平安時代の初期、嵯峨天皇の皇子が祀られたのを始めとし、かつては大阪三神明と称し、日本七神明ともいわれ、とても歴史の古い社跡です。
天保の火災、明治の大火で被災し、露天神社に合祀されました。
御祭神は、天照皇大神、豊受姫大神です。
牛舎
露天神社にも、天神様のご縁があり、牛が祀られています。「撫で牛(なでうし)さん」と呼ばれて親しまれています。
【神社情報】
名称:露天神社(つゆのてんじんしゃ)
住所:大阪市北区曽根崎2丁目5番4号
アクセス:阪急電車梅田駅徒歩5分、地下鉄谷町線東梅田駅徒歩5分
電話番号:06-6311-0895
時間:6:00~24:00(社務所 9:00~18:00)
商売繁盛を祈るなら西天満へGO!「堀川戎神社(ほりかわえびすじんじゃ)」
お商売の神様として有名な蛭子大神(えびすのおおかみ)、ふくよかなお姿に鯛をかついだ大黒さまでおなじみの「えべっさん」が祀ってある神社です。
蛭子大神は古くから大漁祈願にご神徳があるとされ、転じて市場の商売繁盛や産業発展の神様として大阪キタを見守り続けています。
お正月あけの1月9日、10日、11日に行われる十日戎のお祭りは特に有名で、毎年、関西一円から大勢の人がきて賑わいます。
【境内末社】地車稲荷神社(だんじりいなりじんじゃ)/榎木神社
堀川戎神社の境内にある神社で、鳥居をくぐってすぐ右にあります。
天満堀川の彫り留めにあった榎の根本に祠をたてたのが始まりだそうで、明治のころ境内に移されたとか。
この神社はめずらしい地車(だんじり)の構造をしていて、願いごとがかなえられると、その夜にだんじりばやしが聞こえてくるそうですよ。
稲荷神社はふつう狐が神様のお使いなのですが、ここはなぜか狸です。
狸がだんじりを曳く柄の絵馬があり、とてもユニークな神社です。
【神社情報】
名称:堀川戎神社(ほりかわえびすじんじゃ)
住所:大阪市北区西天満5丁目4番17号
アクセス:地下鉄谷町線・堺筋線南森町駅徒歩3分、JR東西線大阪天満宮駅徒歩3分
電話番号:06-6311-8626
時間:6:00~20:00
学問の神様といえば南森町の天神さま!「大阪天満宮(おおさかてんまんぐう)」
天満宮といえば、言わずとしれた学問の神様、菅原道真公を祀る神社です。
奈良時代に都の西北を守る大将軍の森として祀られていた鎮守の森で、平安時代に菅原道真公が九州へ向かう途中お参りされ御霊を厚くお祀りされています。
天満宮は、7月24日、25日に盛大に開かれる夏祭り「天神祭」で有名な神社です。
天神祭(てんじんまつり/てんじんさい)は、日本各地で催されるのですが、この大阪天満宮の天神祭は、京都の祇園祭、東京の神田祭とあわせ、「日本三大祭」のひとつとされています。
また、生國魂神社の生玉夏祭、住吉大社の住吉祭とあわせて、「大阪三大夏祭」のひとつでもあります。
特に「本宮」とよばれる25日夜、たくさんの船が行き交う「船渡御(ふなとぎょ)」の行事や、奉納花火は有名ですよね。
水漏に映る幻想的な光景が、暑い夏の夜を素敵に彩ります。
【神社情報】
名称:大阪天満宮(おおさかてんまんぐう)
住所:大阪市北区天神橋2丁目1番8号
アクセス:地下鉄谷町線・堺筋線南森町駅徒歩5分、JR東西線大阪天満宮駅徒歩5分
電話番号:06-6353-0025
時間:9:00~17:00
出世開運・金運を願うなら太閤さまの神社へ!「豊国神社(ほうこくじんじゃ)」
豊臣秀吉を祀る神社で、明治に創立されました。
当初はいまの中央公会堂あたりだったのですが、昭和に今の地へ奉遷されました。
太閤秀吉にあやかり、出世開運、金運、仕事運のご利益があるといわれています。
ひょうたんや将棋の成り駒など、太閤さんらしいお守りグッズがたくさんありますよ。
【神社情報】
名称:大阪城 豊国神社(おおさかじょう ほうこくじんじゃ)
住所:大阪府大阪市中央区大阪城2-1
アクセス:地下鉄天満橋駅・谷町4丁目駅・森ノ宮駅、JR環状線森ノ宮駅
電話番号:06-6941-0029
お守り受付時間:10:00~16:30
北浜におわす薬の神様はペットの祈願もできる!「少彦名神社(すくなひこなじんじゃ)」
少彦名命(すくなひこなのみこと)は、大國主命といっしょに国造りにかかわった重要な神様で、病気平癒や医薬、お酒、おまじないなど多彩な神様として知られています。
とても体が小さくて、一寸法師のモデルになったともいわれているそうですよ。
少彦名神社がある道修町(どしょうまち)は、豊臣秀吉のころから薬のまちとして栄えていて、神さまのご加護をと、京都の五條天神より少彦名命をお招きし、神農炎帝王とともにお祀りしたのが始まりです。
地元では「神農さん」と呼ばれて親しまれています。
少彦名神社のニュニークなのは、病気平癒のご利益が、ペットにもOKのところ!
道修町は、動物用の医薬品・ペット関連の企業も多いことから、ペットのご祈祷もしていただけるんです。
家族同様のペットも一緒にお参りして、ご祈祷や絵馬の奉納、お守りをいただけるなんて、なかなか素敵ですね!
【神社情報】
名称:少彦名神社(すくなひこなじんじゃ)
住所:大阪府大阪市中央区道修町2-1-8
アクセス:地下鉄堺筋線北浜駅徒歩5分、御堂筋線淀屋橋駅徒歩10分、京阪電車北浜駅徒歩8分
電話番号:06(6231)6958
時間:6:00~18:30
公式サイト:http://www.sinnosan.jp/
厄除けの強力な神様が福島に! 素盞烏尊神社(すさのおのみこと神社)/浦江八坂神社
福島駅から少し入った浦江公園に隣接する神社です。
創建年代は不明だそうですが、足利のころにはあったそうで、浦江の氏神様として篤く祀られています。
素盞烏尊(すさのおのみこと)は、荒神で知られ、山や田、水の神とされていますが、他からの侵入するものを防ぐ「塞の神」でもあるため、病気平癒、縁結び、子安、旅の安全、厄除けの神さまとして崇められています。
大阪駅からひとつ入っただけですが、広い公園と木々に囲まれた境内は、ちょっとした別世界のようで、心が静まりますよ。
【神社情報】
名称:素盞烏尊神社(すさのおのみことじんじゃ)
住所:大阪市北区大淀南3-3-25
アクセス:JR環状線福島駅徒歩10分、阪神電車福島駅徒歩12分、大阪市バス福島7丁目停留所徒歩2分
電話番号:06-6451-5810