「関西・大阪のこれからを担うユニーク企業特集」
2025年の「大阪・関西万博」の開催が迫る中、今後ますます発展していく”大阪”
今回は、大阪らしいユニークな発想や 楽しい仕掛けで関西を盛り上げようと奮闘する企業にスポットを当てた企画です!
第26弾は、「株式会社大森屋」をご紹介します!
株式会社大森屋とは?
「の~りを~食べましょう~、大森屋~」
このフレーズを聞くと、お父さんお母さん世代なら、鈴木杏樹さん出演のCMが目に浮かぶのではないでしょうか?
株式会社大森屋は言わずと知れた、“海苔”を取り扱う老舗食品メーカーです。
1927年に大阪市で創業以来、海苔やふりかけの製造・販売に力を注いできました。
株式会社大森屋が、ひたすら守り受け継いできたのは、消費者の視点に立ったクオリティ重視の経営姿勢。
日本の食文化の素晴らしさを尊び、その新しい価値の創造を提案の柱とする基本方針は、現在も変わることなく全社内に生き続けています。
また、日本の少子高齢化や、近年の本物志向・健康志向の強まりで日本食が世界で高い評価や関心を集めていることなど、年々変化する食品業界を取り巻く環境を的確にとらえ、日々創意工夫し、着実に目標をクリアしながら、明日の成長に繋げています。
現在は海苔やふりかけの販売のみならず、健康志向や自然食品の商品開発や販売も行い、総合食品メーカーとして付加価値の高い製品づくりを目指しています。
株式会社大森屋は、長年培ってきた技術を活かしながら、広く世界に目を向け、さらに多くの信頼と共感が得られる製品づくりに努めています。
大森屋の主な事業
(1)味付海苔、焼海苔等の製造・販売
(2)ふりかけ、お茶漬け、スープ等の製造・販売
“おいしさ” を追求し、厳選したこだわりの海苔が要!
海苔には色・旨味・香り・つやなど、“おいしさ”を構成する要素がありますが、これらの要素は産地と海苔生産者の腕によって左右されます。
生産者によって板海苔(21×19cm)に加工された海苔は、地元の漁協に運ばれて検査を受け、品質の格付けである「等級」が決定されます。
格付けは、色・味・香り・形・重量・品質などの項目を検査され、優・特・1~7等までの等級が付けられます。
大森屋では、原料の板海苔を仕入れる際、海苔産地の過去からのさまざまな実績やデータ、専門スタッフによる等級鑑定などを総合して、自社が設定する一定の品質以上のものだけを仕入れています。
こうして厳選された板海苔は、工場でさまざまな商品へと加工されますが、良い海苔はどんな商品に加工されても、味が違います。
口に含むと柔らかくすぐに溶け出し、磯の香りと同時に様々な旨味成分が口いっぱいに広がります。
大森屋の海苔製品は、そんな選りすぐられたこだわりの素材からつくりだされた逸品を取り揃えています。
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こだわりの逸品 大森屋本舗味付のり
海苔に携わり続けて90年の大森屋が、創業当時の製法と秘伝の味付、原料にこだわって実現した、心地よい食感が魅力の味付けのり。
海苔をおいしく召し上がっていただくためにたどり着いた究極の一品。
「健康」をキーワードに、“おいしさ” と “安心・安全” の新商品開発
大森屋では、総合食品メーカーとして「海苔」にこだわることなく、時代のニーズに合った新しい食の提案に努めています。
大森屋の商品開発のキーワードは『健康』。
食品はなんといっても安心・安全が大前提です。
大森屋では科学的データにもとづく安全をあらゆる方向から考察し、安心という面から、原料や産地にこだわり良質の素材を吟味しています。
とはいえ、いくら安心・安全でも美味しくなければ意味がありません。
そこで奥様モニター制度などを通した試食会を実施し、常に『美味しさ』を追求し、消費者の声を採り入れた新商品の具体化へと進めています。
栄養価の高い食材、体に優しい食材を探求した大森屋の商品は、子供から大人まで多くの人に愛されています。
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男梅ふりかけ
新シリーズで生まれ変わった!濃厚な旨み「秘伝味付海苔たっぷり」シリーズ!
ノーベル製菓の男梅とのコラボ商品。
その斬新さに数々のメディアに取り上げられました。
新シリーズでは、美味しさとしょっぱ旨さはそのままに、梅の風味が詰まった “香り弾ける” 粒々梅入りで梅干し感UP!
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バリッザクッ海苔わかめ
たっぷりの海苔と4種類の海藻(わかめ、めかぶ、昆布、あおさ)にごまを合わせた、バリッとザクッとした食感のわかめふりかけ。
ごま油のコクと塩味が海藻の旨みを引き立て、食欲をそそります。
ご飯のお供にはもちろん、サラダや冷奴など色々なメニューにふりかけてご使用いただけます。
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【大森屋 具なしの飲むだしスープ MOOMIN】だしスープ洋風(5個)ムーミンパッケージ
あっさりしていて、さらっと飲める、だしの風味がおいしいホットドリンク風のスープ。
「オニオン」・「ビーフコンソメ」の2つの味があります。
カラダに優しいノンカフェインで、オフィスやリモートのリラックスタイムに♪
可愛いムーミンパッケージでほっこり(*^-^*)
EXPO2025 大阪・関西万博出店! 株式会社丸兆とコラボした “おにぎり屋『のり結び』”
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おにぎり屋『のり結び』店舗イメージ
いよいよ開催が間近に迫り、ますます熱を帯びてきたEXPO2025 大阪・関西万博に、この度、大森屋の参戦が決定!(^^)!
日本伝統の「おにぎり」を通じて日本の食文化を味わってもらい海苔の美味しさを世界へ伝えるをコンセプトに、株式会社 丸兆とコラボし、おにぎり屋『のり結び』を出店します!
株式会社 丸兆は、商業施設やレジャー施設、各種イベントでのフードサービスで幅広い経験と実績を持つ株式会社。2005年に名古屋で開催された『愛・地球博』出店経験もあります。
万博での出店場所は西ゲートマーケットプレイス
海苔の老舗メーカーのブランド力と飲食運営のプロがタッグを組んだおにぎり屋『のり結び』は、必見ならぬ必食ですね(^^♪
提供メニュー(一例)
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※食材にこだわったおにぎり
★日本の魅力が味わえる「おにぎり」
メインメニューとして、各地から厳選した食材を使ったおにぎりを販売します。
海苔のパリパリとした食感を楽しんでいただくために、有明海産一番摘みの焼のりは、別添にて提供します。
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※焼おにぎり定食
★香ばしい匂いが食欲をそそる「こだわりの焼おにぎり」
香ばしい醤油の匂いが食欲をそそる焼きおにぎりも販売。
目だけじゃなく、匂いでも日本や和を感じて楽しめる一品です。
国内外で人気の誰もが楽しめるメニューとして店頭にて販売いたします。
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※オクノの玉子を使った「タマゴかけご飯」
★兵庫県認証食品「ひょうご安心ブランド」オクノの玉子を使った「タマゴかけご飯」
万博弁当第二弾の食材にも選ばれた「オクノの玉子」。
TKGチャンピオンシップで3連覇を達成したこの卵を使用した「タマゴかけご飯」を販売。
兵庫県東播磨地域特産のデュラム小麦と六条大麦の規格外品の飼料への活用などSDGsへ貢献も。
会社インタビュー
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株式会社大森屋 営業企画部 植田宏志さん
今回は株式会社大森屋 営業企画部の植田宏志さんに、大森屋のユニークな商品開発の秘訣や、おにぎり屋『のり結び』のEXPO2025 大阪・関西万博出店について伺いました!
【商品開発について】
ー御社の『味付のり』はお中元やお歳暮など贈答品の定番にもなっているロングセラー商品ですが、近年は新商品も話題を集めています。
『男梅ふりかけ』や『バリッザクッ海苔わかめ』など、ユニークなヒット商品を生み出すために新商品開発で大切にしていることはありますか?
消費者に支持いただくために、他社には無いユニークな発想を大切にしております。
商品価値において、他社との差別化を図らないと没個性のありきたりな商品になりかねませんので、まずはアイデアを数多く出すことが大切かな、と思います。
―アイデアを数多く出すために、御社独自に工夫していることはありますか?
社内ポータルサイト内でアイデアを募集しており、商品開発部門以外の社員の方の意見を取り入れることもあります。
―なるほど。全社員のひらめきやアイデアも活用しているのですね。ユニークな発想といえば『バリッザクッ海苔わかめ』は、日本人の常識をうまく裏切っているなと感じました。日本ではわかめは水で戻して柔らかくするイメージがあります。あのバリッザクッな、海苔わかめの食感のアイデアはどうやって生まれたのでしょうか?
『バリッザクッ海苔わかめ』の発売前に、『バリバリ職人』という「バリッ」とした食感の味付のりを発売したのですが、それが大ヒットとなりました。そこで同様の食感の新商品開発を進めていき『バリッザクッ海苔わかめ』が誕生しました。
―バリバリした海苔も、バリッザクッとした海苔わかめも、これまでの味付のりや、わかめのイメージを覆す新食感ですよね。それにパッケージも目を惹きます。色も明るく、『バリバリ』といった食感をオノマトペで大きく書いてあったりと、かなり攻めていますよね。
『バリバリ職人』を発売した際、『バリバリ』という言葉がトレンドワードにランクインしたという経緯もあり、食感のオノマトペはできるだけパッケージデザインに取り入れるようにしています。
また、パッケージは、ひと目で商品の特徴が伝わるネーミングとインパクトのあるデザインを心掛けております。コロナ禍以降、売り場での消費者の滞在時間が短くなってきていますし、若い人たちはタイパを重視しますので、いかに最初に気づいてもらえるか、に重点を置いております。
―ビビッドカラーやインパクトのあるデザインは、若者ウケも良さそうですね。
これまで海苔を購入する方は、わりと年配の方が多かったのですが、バリバリ職人などの新商品を売り出したことで若い世代の購入者も増加しています。味はもちろんですが、パッケージデザインも売れ行きを左右する大切な要素です。
近年当社が発売したギフト用の味付のりに『HANAYAGI』という商品がありますが、味付のりの缶とは思えないカラフルなパッケージです。この商品のデザインは、産学連携で当社の女性社員と学生さんが共同開発しており、女性や若い方ならではの感性があります。
![](https://osakakita-journal.com/wp-content/uploads/2025/02/category_main_hanayagi.png)
華やぐデザインの味付けのり『HANAYAGI』
―紅茶が入っていそうなおしゃれなデザインでとっても可愛いですね!味付のりの缶というと地味なイメージがありますが、これなら食卓やキッチンに置いても素敵なインテリアになりそうです。
ありがとうございます。先程、地味とおっしゃったとおり、スーパーの海苔が置いてあるコーナーを見てみると全体的に地味な印象がありますよね。そこで、当社商品のパッケージデザインで海苔売り場全体も明るくして行きたいな、と考えております。
ースーパーの海苔売り場がお菓子売り場のように色鮮やかになったらワクワクしますね。
更に御社は広く世界に目を向けた製品づくりも目指しているそうですが、海外の人にも受け入れられるように、食感や味など、何か工夫していることはありますか?
ちなみに私は海外の知り合いから「これ、すごくオイシイ」と『パリパリわかめ兄弟』をもらったことがあります(笑)
ヨーロッパやアメリカではおにぎりの人気が高まっており、和食に使用される食材のヘルシーさは海外の方に受け入れられるひとつの要因になっているかと思います。そういった食材の一つでもある海苔は栄養も豊富であり、『バリバリ職人』は、独特な食感から低カロリーのスナック菓子として売り込みをかけております。
―実際にバリバリ職人は海外に輸出されているのでしょうか?
現在も一部輸出しておりますが、今後、本格的に海外への輸出を目指していきたいと考えております。
【EXPO2025 大阪・関西万博出店について】
ー株式会社丸兆とコラボし、EXPO2025 大阪・関西万博に、おにぎり屋『のり結び』を出店をすることになったきっかけを教えてください。
京都寺町通りにございます当社の『のり結び』の店舗の内装デザインを手掛けていただいたデザイン会社さまの橋渡しにより、丸兆さまとのコラボ出店が決まりました。
世界各国の企業が集結する大阪万博で、日本伝統の食文化を伝えることは大変意義のあることと考えております。『愛・地球博』での出店経験もある運営のプロの丸兆さまと、老舗食品メーカーのブランド力を持つ当社がそれぞれの得意分野を生かし、日本食のすばらしさを世界に伝えていきたいと考えております。
ー提供メニューの開発で重視したことはありますか?
日本の伝統的なおにぎりの具材は取り入れたいと思いました。また、サイドメニューではお団子などの和菓子も採用する予定です。日本の伝統食として伝えていきたい具材・メニューを意識し、メニュー作りに取り組みました。
ーメニューには「タマゴかけご飯」もありますね。日本で「卵かけごはん」は一般的ですが、海外の人は卵を生食することに抵抗を感じる人もいると聞きます。今回、メニューに「タマゴかけご飯」を加えたことには、何か意味があるのでしょうか?
実は外国の方に卵かけごはんはひそかに人気があります。海外の卵は食中毒のおそれがあり生食にすることができないので、鮮度が高い生卵を提供できるのは日本の強みでもあり、日本でしか味わえないものだからです。また、焼おにぎりも外国の方に人気があるメニューのひとつです。日本食の人気が高まり、海外でもおにぎりを販売しているところがありますが、焼きおにぎりまではなかなか置いていません。ですので、焼きおにぎりも日本でしか味わえない伝統食メニューとして大変人気があります。
―なるほど!ここでしか味わえない地元の味や伝統の味は、絶対食べたいですよね!最後に一言メッセージをお願いします。
2年後の2027年に弊社は創業100周年を迎えます。食品メーカーとして日本が誇る伝統文化である和食の良さを、国内のみならず海外にも、今後発信し続けたいと思います。
植田さん、ありがとうございました!
まとめ
今回はwebインタビューでお話を伺いました!
インタビュー前に何度かメールでやり取りをしたのですが、リスポンスがとてもスピーディーで驚きました!(^^)!
お忙しい中、インタビュー項目も事前にご回答いただき、画像の提出も依頼した途端に届くなど、目に見えない部分の細やかな気配りに感動しました。
『大森屋』が長らく愛され続けているのは、こういった社員一人一人の「真心」が根底にありそうです。
そんな『大森屋』が出店する “おにぎり屋『のり結び』”
絶対美味しいヤツです!
万博出店場所は西ゲートマーケットプレイスですよー!
ぜひ、おいしいおにぎりを味わってみてくださいね♪
会社概要
会社名:株式会社 大森屋
代表者:代表取締役社長 稲野 達郎
所在地:大阪市此花区西九条1-1-60
創業:1927年4月
設立:1955年3月
事業内容:海苔、ふりかけ、お茶漬け、スープ等の製造・販売/飲食店の経営