中小企業のISO・Pマーク取得を伴奏型のコンサルティングでサポート【#17. 株式会社ティーディーエス】

「関西・大阪のこれからを担うユニーク企業特集」

2025年の「大阪・関西万博」の開催が迫る中、今後ますます発展していくであろう”大阪”

大阪らしいユニークな発想や、楽しい仕掛けで関西を盛り上げようと奮闘する企業にスポットを当てた企画です。

第17弾は、「株式会社ティーディーエス」をご紹介します！

株式会社ティーディーエスとは？

株式会社ティーディーエスは、中小企業専門に第三者認証取得コンサルティング事業や運用サポートコンサルティング事業などを行うコンサルティング会社です。

主に、国際標準化機構（ISO）が定めた国際的な標準規格の取得や、一般財団法人日本情報経済社会推進協会（通称：JIPDEC）が認定し発行している、個人情報保護体制に関する認証制度のPマークの認証取得を支援するサービスを行っています。

また、認証取得後の運用サポートや審査対応などの相談も受け付けており、ISOやPマークの取得や維持のために人員を裂くことが難しい中小企業の認証取得を低価格でサポートしています。

全国対応可能で、900社以上にのぼる信頼の実績

株式会社ティーディーエスは、お客様の視点で会社の仕組みづくりに取り組み、プロの審査員による的確なコンサルティングと、通常業務を行いながらできるスムーズな仕組みづくりが特長です。

事業所は、東京・大阪・九州・札幌・北陸にあり、柔軟に依頼に対応しています。

実績は延べ900社以上。

信頼と実績のコンサルティング会社として、数多くの中小企業に選ばれています。

コンサルタントは全員社員！社長はISO取得の審査員で取得率は100％

株式会社ティーディーエスは、全国でも珍しくコンサルタントは全員社員です。

そのため、営業から同じコンサルタントが一貫して行うことができ、信頼関係の構築が早く、膨大な資料作成も細かくヒアリングを行い作成し、煩雑な手続きもスムーズに進めることができます。

また、代表はISO取得の審査員でもあります。

直接クライアントの審査はできないものの、必要なポイントを抑えながら書類作成などを行うことができ、現在まで取得率は100%となっています。

ISO・Pマーク認証取得／サービスの流れ

清潔感のある打ち合わせスペース

その他、認証取得後の運用サポート、審査対応も承っています！

2024年3月より、国際基準 ISO45001の無料相談を大阪府で実施！

現場での墜落や転落により死亡事故が相次ぐ建設業の労働環境を整備するため、2018年に設けられたISO45001は、組織が労働者の安全と健康を保護し、労働災害を予防するためのマネジメントシステムを構築するための基準を定めています。

ISO45001の開始から5年、特に土木建設業での取得が増えています。

しかし取得には膨大な項目の資料作成が必要な上、手続きが煩雑で、申請から取得まで約6ヶ月がかかり、100万円前後のコンサル費用、取得後は毎年2日前後審査を受ける必要があるなど、手間と費用の面で二の足を踏む企業も多いのが現状です。

そこで、株式会社ティーディーエスは、2024年3月1日より大阪府の土木建設業へ無料相談を開始。

悲しい事故を無くして安心・安全に業務が行えるよう、拠点のある大阪府を含めた近畿地方の土木建設業へ無料相談を開始して促進を行い、早期の取得を進めると共に全国へと広げていく予定です。

社長インタビュー

代表取締役の吉浦茂弘さんに、ISO取得コンサルタントを始めたきっかけや大阪でISO45001の無料相談を実施した経緯、今後の展望などを伺いました。

株式会社ティーディーエス代表取締役 吉浦茂弘氏

―御社は中小企業専門にISO・Pマークの取得コンサルタント業務を行っていますが、このような業務を始めようと思ったきっかけを教えてください。

「私は将来的に独立したいという夢を持ちながら、20代の頃は製造業の会社に勤務していました。当時はちょうど、ISOの重要性が増している時期で、取引先から「ISOを取得していますか？」と質問されたり、「ISOを取得していないと仕事を任せられない」と言われたりすることもあり、私が勤務していた会社でもISOを取得しようと、プロジェクトを立ち上げることになりました。そこで私がISO取得の責任者に任命され、ホームページでコンサルタント会社を探し、コンサルタントの人に一から教えてもらいながら、なんとかISOの資格を取得することができました。その時、ISO取得の重要性と取得の大変さを身をもって痛感しました。特に、大企業とは違い経営資源が乏しい中小企業は、ISOを取得したくてもそこに時間もお金も人も割けないという現状があります。その現状を少しでも変えるために、中小企業専門のISO取得コンサルタントの会社を立ち上げ独立しようと考えたのがきっかけです」

―御社のコンサルタントは全員社員だそうですが、どのような人柄の社員が多いですか？

「温厚な人が多いですね。年齢は40代が多く、コンサルタントとしては比較的若いと思います。コンサルタントは仕事の性質上、専門性を求められるため、大手企業の品質管理部の室長や部長などを経てコンサルタントになったというような立派な経歴の方が多く、年齢も50代以上と年配の方が多いです。そのためコンサルタントが先生になって、クライアントの生徒に指導するようなコンサルティングの仕方が多いのですが、私たちは赤ペン先生と生徒のような伴奏型のコンサルティングを行っています」

―伴奏型のコンサルティングとはどのようなものでしょうか？

「ISO取得には、手順書やそれを運用して出てきた結果の記録なども全て収めるので、膨大な資料作成が必要になります。弊社ではまず、コンサルタントが文書作成に必要な企業情報をクライアントにヒアリングして、コンサルタントが案を作ります。その案をクライアントに提出して「これで内容は合っていますか？」と尋ね「いや、ここは話していた内容とちょっとニュアンスが違いますね」と指摘されたところを直し再提出して、また意見を聞いて…というような形で少しずつ実態に近づけていき、資料を作成していきます」

―なるほど！生徒がコンサルタントで、赤ペン先生がクライアント側なんですね。

「その通りです。弊社コンサルタントは指導ではなく手を動かし、文書・記録作成は全て弊社で実施するので、お客様の手間や負担が最小限で済むのが大きな特徴ですね」

―2018年に設けられた国際基準ISO45001の取得に対する無料相談を大阪府の土木建設業から開始した経緯やきっかけについて、教えてください。

「私は現在福岡に住んでおり、福岡では以前からISO45001のコンサルタントを行っていました。近年、建設業の事故防止などの観点からもISO45001の重要性が高まっており、弊社でも全国展開していこうと考えた時、まず候補となったのが東京と大阪です。ISO45001を取得する企業は製造業と建設業が多く、東京と大阪に集結しているからです。ただ、東京ではコンサルタントの比較サイトが横行していて、営業だけして外注のコンサルタントに丸投げするような安いコンサルタント会社とも価格競争する必要があります。弊社のコンサルタント料は決して高くなく、むしろ中小企業様向けに価格を抑えていますが、プロのコンサルタントが営業から審査まで責任を持って誠心誠意対応にあたっているという自負がありますので、安売りはしたくないなと考え大阪で実施することにしました」

―御社の実直な業務姿勢は、累計900社以上のサポート実績や取得率100％の信頼性が証明していますね。

「ありがとうございます。それからもう一つ、大阪で無料相談を実施した理由として個人的な理由になりますが、私が大阪の大学出身なので愛着のある大阪に貢献したいという思いもありました」

―大阪在住の人間として、嬉しい言葉です。無料相談の反響はどうですか？

「おかげさまで、多くのお電話やご相談をいただいていて、無料相談から依頼に繋がったケースもあります。また、大阪だけでなく広島や岡山などの企業様からもお問い合わせをいただいています」

―随分離れた地域の企業からも問い合わせが来ているんですね。

「田舎の地域にも建設や土木の企業はありますが、こういったコンサルタントの会社は田舎に行くほど少ないんですよね。ネットなどで大阪の無料相談の情報や弊社のことを知り、遠方の企業様からもお問い合わせいただいているみたいですね」

―コンサルタントを依頼したお客様の感想にはどのようなものがありますか？

「最初に相談された時は、皆さん、ISO取得に必要な文書作成の膨大さを知って「うちはみんな夕方まで現場に出ているんですけど大丈夫ですかね」と不安に思われます。資料作りのために毎日深夜まで残業しなければいけないんじゃないかというイメージを持たれるんですね。でも、先程も話した通り、文書作成などはほとんどこちらが行うので、逆に審査前になると「本当にこんなに何もしていないのに審査に受かるんですかね」と皆さん不安になられます（笑）」

―何もしていなくて不安になるくらい手間を取らせないのに、審査に合格するというのはすごいですね。

「弊社は900社以上の実績とそれに基づくノウハウがあり、建設や土木、製造業の取得事例を数多く持っています。クライアント様には他社のサンプルをいくつか見てもらい、自社に合う基準のものを選んでもらいます。そのサンプルを基に「他社ではこういうイメージで抽出していますが御社ではどうですか？抜けているところや付け足すところはありますか？」とヒアリングしながらリスク管理表などを作成していくので、1から書類を作成するよりも時間や手間が省けます。審査に合格しやすいという点では、私がISOの審査員もしているので「最近こういう法律が変わったからこのリストはちゃんと更新しておいてね」というように、最新の審査で重要なポイントを社員のコンサルタントに共有し水平展開できるので、資格を持たないコンサルティング会社に比べてISO取得がしやすいかもしれません」

―なるほど。無事審査に合格されたクライアントから、別のISO取得の依頼が来ることもありますか？

「もちろんあります。実はISO45001を取得する企業というのは、品質（ISO9001）は持っていて、更に安全（ISO45001）も取りたいというように、既に他のISOを取得していることが多いんですね。そのため、弊社に依頼してISO9001を取得した企業がISO45001取得の依頼をされるケースもあります」

―御社の今後の展望について教えてください。

「弊社の理念は、顧客の価値創造です。中小企業は、時間や人やお金といった経営資源が乏しいので、弊社のような専門家が入ることによってスムーズに必要な資格が取れ、中小企業の価値創造のサポートができればと考えています。そのために、中小企業限定の全国対応のコンサルタンティング会社としてトップを目指していきます。ただ、ISOというのはあくまでもマネジメントシステムのツールのひとつです。ISO取得によって、お客様に「吉浦さんとこでISO取ってお客さんが増えたよ」「売り上げが上がったよ。入札でうまくいったよ」「品質の不具合がすごく減ったんだよ」という言葉を聞くのが一番嬉しいので、私どもがご支援して資格を取っていただいた結果が、「良かった」と言ってもらえるように頑張っていきたいと思っています」

ありがとうございました！

まとめ

終始穏やかな微笑みで、インタビューに応えてくださった物腰柔らかな吉浦氏。

専門的な話題に触れる時には、素人にも理解できるように、本取材のためにわざわざ持ち寄っていただいた資料やパソコンを開きながら、かみ砕いて懇切丁寧に説明していただきました。

わずかなインタビュー時間でも、豊富な知識量と温厚な人柄がしっかり伝わり、伴奏型のコンサルティングを疑似体験した気がしました。

上から目線のコンサルではなく、赤ペン先生（企業）と生徒（コンサルタント）の関係で資格取得を目指す株式会社ティーディーエスの姿勢には、お客様の喜ぶ顔が見たいという、優しさが内包されているのだなと感じました(*^-^*)