Study:大阪関西国際芸術祭
2022年1月28日~2月13日の17日間で開催されている「Study:大阪関西国際芸術祭」
このイベントは、2025年に大阪・関西万博が開かれることを契機として、文化芸術経済の活性化やSGDsなどの社会問題をテーマにした世界最大級のアートフェスティバル「大阪関西国際芸術祭」の開催を目指すにあたり、その実現可能性をスタディするための芸術祭です。
グランフロント大阪や船場エクセルビル、釜ヶ崎芸術大学など北から南まで、大阪市内を縦断するような形で7つの会場を設置。
国内外から19組のアーティストが参加し、個性豊かな作品が各会場を彩っています。
この日はメディア向けの内覧会が開かれ、グランフロント大阪会場のアート作品を見学させていただきました。
作品の一部をご紹介していきます。
まずはこちら、グランフロンド大阪北館1階のナレッジプラザに展示されている、鬼頭健吾さんの作品「ghost sign」です。
電光掲示板に様々な色のスプレーを吹きかけて作られた作品。
夜になると画面が発光し、色彩が浮いているように見えて、見る時間帯により変化する絵画です。
いくつもの色が重なり合って、何色とも言い難い色をしているところがまた美しい。
続いては、グランフロント北館ナレッジキャピタル5階のサンワカンパニー大阪ショールーム展示場に展示されているユ・ソラさんの作品「私たちの住んでいる家」です。
実際の家具や日用品を観察して形をつくり、そこに白い布をかぶせて黒い糸で輪郭線を描いています。
ユ・ソラさんの作品のテーマは「些細な日常生活」
震災や火災などの災害、あるいは事故などで多くの人が亡くなったり、生活の場所が無くなったりと、私たちは時に突然日常を失ってしまうことがありますよね。
今を生きている人たちが日常の大事さに気づくような作品を作りたいという思いを作品を通して発信しています。
同じく、サンワカンパニー大阪ショールーム展示場に展示されている高島マキコさんの作品「Primitive Re_flection」です。
キラキラとした透明のガラスで菩提樹を表現。
お釈迦様が、この下で悟りを開いたという言い伝えの残る菩提樹を作品の中に取り入れることで瞑想を促し、その周りには水面に映る自分というものをイメージした作品を配置。
地位や名誉などをすべて取り払った後に残る素の自分、本当の自分はいったい何なのか。
自分自身に問いかけさせられるアート作品です。
続いては、グランフロント大阪うめきた広場に設置された大きなアート作品。
奥中章人さんの「INTER-WORLD/SPHERE: Cocooner(インターワールド/スフィア:コクーナー)」です。
虹彩に輝く楕円型の風船は、光に当たることで幻想的な色合いに変化していきます。
この作品は触っても大丈夫とのこと。
こうして作品自体に触れることで新しい見方が生まれてくるかもしれません。
最後は柴田英昭さんの作品「真庭のシシ」です。
2003年に大阪・淀川の河川敷を拠点として活動を開始した柴田さん。
ゴミや漂流物などを使い、様々な造形物を制作しています。
柴田さんの出身地である岡山県真庭市による依頼で制作した作品ということで、 市内に多く生息する「イノシシ」をモチーフに。
ボディの部分の素材には地域の一般家庭から排出されたプラスチックや金属などのゴミなどを使用しています。
大きくて非常に見ごたえのある作品です。
まとめ
今回はグランフロント大阪会場のアート作品の一部をご紹介しました。
また、このグランフロント大阪北館ナレッジキャピタルでは、2月4日~6日の3日間、国内では初となる、芸術祭の正式プログラムとして「アートフェア」も開催されます。
国内のトップアートギャラリーが一同に集まり、展示・販売するイベントで、各アートギャラリーが取り扱う一流アーティストの作品発表の場にもなっています。
様々なアートに触れることのできるこの機会をぜひお見逃しなく!
Study:大阪関西国際芸術祭
【開催期間】
グランフロント大阪:1月28日~2月6日
アートフェア 期間:2月4日~2月6日
船場エクセルビル、その他:1月28日~ 2月13日
【チケット】
Study:大阪関西国際芸術祭
一般:1,000円、中学生以下:700円
Study:大阪関西国際アートフェア
一般:2,500円(芸術祭共通)