今回は、ルクア「グッド・プロヴィジョン」でトライアル運用中の新サービス「CAN EAT」のレポートをお届けします。
ルクア10階、古き良きアメリカンクラシックダイナーの趣と、スタイリッシュなNYカフェの感性を融合させた魅力的な「グッドップロヴィジョン」。
こだわりのUS産 サーロインステーキや牛肉100%のパティで作るハンバーガーなどが人気のお店です。
そんな「グッド・プロヴィジョン」で、ただ今、食べられないものがある人も外食を安心・安全に楽しむための新サービス「CAN EAT(キャンイート)」をトライアル運用中。
どんな取り組みをしているのか、「CAN EAT」代表・田ヶ原さん、「グッド・プロヴィジョン」マネージャー・岡さんにお話を聞かせてもらいに行ってきました。
「CAN EAT」って?
分厚いパティとたっぷりのチーズが顔をのぞかせるクラフトチーズバーガー。
横に添えられた揚げたてのシューストポテト。
見るからにおいしそうです。
じつはこのバーガーにも「CAN EAT」の活用が施されています。
でも、「CAN EAT」っていったい何?
フード×テクノロジーで新しい価値を生む「CAN EAT」
「CAN EAT」は、「食べられない」ことで生じるさまざまな問題を解決して、外食コミュニケーションの機会を活性化するためのITツール。
アレルギー・妊娠・持病・宗教・信条などが理由で食事制限のある方の「食べられないもの」を訪問先の飲食店にデータとして共有し、安心・安全な食の提供を促します。
流れを3つに集約すると、
①「私」が"食べられないもの"をWebサービス(CAN EAT)に事前登録。
②提携している外食店舗への予約時に、CAN EATの食事制限申告用URLが届くのでガイドに沿って「私」が食べられないものの情報を事前シェア
③来店当日は、「食べられない」ことについて何度も同じことを伝えるストレスや、人前で食事制限を伝える気まずさから解放され、快適な外食シーンを実現☆
という感じです。
食べられないものがある人の“外食”のあり方を変える「CAN EAT」
考案者は、若き起業家 田ヶ原絵里さん。
ご自身のお母さまが持つ食物アレルギーをずっと身近に見てきたことが「CAN EAT」設立のきっかけ。
構想に3年かけ、管理栄養士やアレルギー専門家とともにIT技術を駆使した「CAN EAT」を開発。
今回、食べられないものがある人の“外食”のあり方を変えていきたい、という田ヶ原さんの想いに共感し、「CAN EAT」トライアル運用に手を挙げたのが「グッド・プロヴィジョン」。
「食べられないものがあるお客様にも、お仲間やご友人との外食を安心して楽しんでいただける店づくりをしたい」とマネージャー岡さん。
登録ステップ1.食べられないものを「ある」「ない」で答える
「CAN EAT」の使い方は簡単。
スマホでもパソコンでも登録できます。
「CAN EAT」の名称でWEB検索、もしくは(https://caneat.jp/)にアクセスすると「CAN EATをはじめよう!」の画面に行けます。
最初の質問は、食べられないものを「ある」「ない」で答える2択。
登録ステップ2.どんな背景があって食べられないものがあるのかを選択
食物アレルギー・ベジタリアン・ムスリムフレンドリーなど、食べられないものの背景について選択します。
わかりやすいアイコンをタッチするだけなので簡単◎
登録ステップ3.食べられない食品名の選択
アレルギー表示規定のある27品目はもとより、それ以外でアレルギー症状の出ることがわかっている食品についても選択できるようになっています。
その数計44品目。
食べられる段階ごとに、繊細な違いも登録できます。
ベジタリアン・ヴィーガンの場合、調味料などで使用する場合は食べられる(食べられない)という項目があったりします。
登録ステップ4.「無料で登録する」をタップして次へ
「無料で登録する」の画面が表示されます。
タップして次に進みます。
登録ステップ5.連絡先を入力して登録
連絡先の登録は、メールアドレス、もしくはフェイスブックでもできます◎
「ハンバーガーが食べたい!」という時のCAN EAT活用例
「CAN EAT」に食べられないものとして牛肉を登録しておくと、牛肉が入っていないお料理をスムーズに選択することができるようになります。
「ハンバーガーが食べたい!でも牛肉は食べられない...」という場合、「グッド・プロヴィジョン」メニュー内の牛肉不使用のフィッシュフライバーガー、チキンバーガー、ベジタブルサンドなどをスムーズに選ぶことができます。
「お酒が飲めない…」という時のCAN EAT活用例
「アルコールが飲めない…。お祝いの席の乾杯ができなくで、場をシラけさせてしまうのがいつもつらい。」という気持ちにも寄り添ってくれる「CAN EAT」。
事前に食べられないものとしてアルコールを登録しておけば、さりげなくノンアルコールのドリンクをテーブルに運んでもらうことができます。
「グッド・プロヴィジョン」ではノンアルコールの他、気持ちの華やぐフルーツスムージーやスカッシュなどの用意も◎
「スイーツが食べたい♪」という時のCAN EAT活用例
小麦を使用することの多いスイーツの場合には、小麦不使用のフルーツパフェなどで対応してくれる「グッド・プロヴィジョン」。
また、「グッド・プロヴィジョン」では110席ある広い空間を利用してパーティーなどもよく行われます。
同一の料理をのせたお皿が多数混在するため、アレルギー食品への配慮がひときわ必要になるシーンでもあります。
そんな時「CAN EAT」を活用すれば、スタッフ間でお客様情報をデータとして正確に共有できるので、情報が行き届かず大きな事故を起こしてしまうという事態を防ぐことにつなげられます。
お店にとって「CAN EAT」の最大の魅力はホスピタリティ向上
「CAN EAT」をお店に導入することで得られるメリットについて、「最大の魅力はホスピタリティの向上です」とマネージャー岡さん。
「CAN EAT」を店舗導入することのメリットは
①お客様の要望にきめ細やかに応え、より満足度の高い外食体験を創出する。
②スタッフ間で正確なお客様情報共有をし、誤食のリスクを削減する。
③食べられないものを残す行為自体をなくし、食品廃棄率を低減する。
など。
その他、食品表示や取り扱いに関する注意点をまとめた辞書機能も付いているので、スタッフさんに対するアレルギー教育コストを削減することなどもメリットのひとつです。
食べられないものがあることを気負われずに食事を楽しんでほしい
「食べられないものがあることに対して、申し訳なく思われたり、気を遣われることなく食事を楽しんでいただきたいです。」と、ホテルマンとしてホスピタリティマインドを培ってきた経歴を持つマネージャー岡さん。
細やかな気遣いを怠らない、おもてなしのプロとしての誠実さが伝わってくる言葉です☆
目指すのは「食のダイバーシティ化」に対応できる社会
「“食“は、栄養摂取のためだけでなく、大切な人と食事をすることでコミュニケーションを深めたり、新しい関係を築くことにもつがります。」
「CANEATを通じて、すべての人の食事を おいしく・楽しく・健康的にしていきたい。
目指すのは『食のダイバーシティ化に対応できる社会』です!!」と熱く語る代表 田ヶ原さん。
生産、流通、調理、外食、健康など、食に関わるさまざまな領域の課題を解決する道として注目を集める「フードテック」。
食×テクノロジーが、これから「食べる」ことを大きく変えていきそうです☆
「CAN EAT」を「グッド・プロヴィジョン」で体験できのは、2020年3月31日まで!
ぜひ足を運んでみてください^^