3000人超から集めた「失敗談」をイラスト展示
大阪地下街にあるコワーキングスペース「ON the UMEDA」では2020年3月20日から31日までの12日間、失敗をテーマとしたイラスト展「失敗展」を開催します。
「スマホを便器に落とす」「タグがついたままの服で外出」といった、誰もが一度はやってしまう失敗。
自分が失敗してしまえば悲しみや悔しさでいっぱいになりますが、これが他人事だとなぜか安心してしまう、そんな人間の性(サガ)ともいえる部分をくすぐる失敗談を集めたイラスト展です。
山形、福井の各展示会も大好評
展示会を企画したのは、福島県出身のデザイナー・遠藤百笑さん。
ご自身が学生時代に「失敗を共有し肯定できる場づくり」というテーマで卒業研究に取り組み、WEBアンケートを行ったり、失敗展の会場で実際に来場者から声を拾いながら、「失敗のイラスト」を描きつづけてきました。
現在までにWebアンケートでの回答や展示会の来場者など、関わった人数は3000を突破。
今回の開催展と同じテーマで山形県、福井県でも開催し、回を重ねる度に内容をパワーアップさせ、さらに失敗談のストックを増やしています。
昨年開催の福井県では、性愛に関する失敗談をイラスト化し、有料で公開するといった新たな取り組みも。
来場者からは、「自分だけが失敗している訳ではないことがわかり、ホッとした」「これまで誰にも言えなかった失敗談を書き出してみて、スッキリした気持ちになった」など、ポジティブな感想が寄せられています。
「失敗展」のイラストを一部ご紹介!
それでは、失敗展のイラストから、みなさんの失敗をみていきましょう。
まずは、誰もが一度は経験したことがある失敗から。
小学校のころ「背負っていたランドセルの金具が閉まってなくて、頭を下げたら中身が全部出ちゃった」失敗ってありませんでしたか?
自分が忘れているだけじゃなく、友達にイタズラされたってことがあるかも知れませんね。
つづいて、これもあるあるですね。
はい、「新しく買った服のタグを外し忘れる」失敗ですね。
タグだけじゃなく、貼られているサイズ表示シールに気づかないということもありますね。
そして、腹立たしい失敗なのが、こちら。
湯切り前のカップ焼きそばにソースを入れてしまったなら、もうお湯と一緒に流すしかありません。
お腹を空かせながら待った3分間を返せ、といいたいところですね。
ほかにも、こんなことはありませんか?
イラストを見れば一目瞭然ですが、寝坊してしまって遅刻する失敗(左上)、歯磨き粉だと思って出したら、チューブわさびだった失敗(右上)。
カラオケボックスでトイレに行って帰る部屋を間違えた失敗(左下)、トイレを済ませてからトイレットペーパー切れに気づいてしまう失敗(右下)ですね。
さらにこんな失敗も。
起こって欲しくないことばかりですが、かがんだ拍子にズボンのお尻が裂ける失敗(左上)、せっかく洗濯物を干していたのに雨で濡れてしまう失敗(右上)、スタッフさんにつくってもらったソフトクリームがなんとなく失敗(左下)、アツアツのラーメンのどんぶりを一気にひっくり返してしまう失敗(右下)など。
ほかにも展示では、「あー、経験ある!」「この失敗はしたくないなあ」といった失敗がたくさん展示されています。
失敗は「取り返しが利き、最後は笑える」もの
失敗と一口に言っても、誰もが体験する失敗もあれば、偶然としか言いようのない稀少な失敗体験もあります。
でも共通しているのは取り返しが利き、最後は笑えるというもの。
数々のイラストのなかには、想像するだけでドキドキするような失敗もありますが、そんなイラストを見ながら、「失敗を恐れない」「失敗したという体験を乗り越えて楽しめる自分になる」きっかけとして、ゆっくり展示会をご鑑賞いただければと思います。
ぜひこの機会に、足を運んでみてはいかがでしょうか。