「関西・大阪のこれからを担うユニーク企業特集」
2025年の「大阪・関西万博」の開催が迫る中、今後ますます発展していくであろう”大阪”
大阪らしいユニークな発想や、楽しい仕掛けで関西を盛り上げようと奮闘する企業にスポットを当てた企画です。
第10弾は、万年人材不足の土木・建設業に、新3Kと女性ワーカーの採用で人材獲得に成功し、売り上げを伸ばしている「ADJUST株式会社 」をご紹介します!
ADJUST株式会社とは
ADJUST株式会社は、土木・建築業を行う中小企業です。
「地図の景色を変えていく。地図を感謝で満たしていく」を理念に、「お客様が求めていることは何なのか」を追求し、施工以外にも、打ち合わせ、測量、図面作成、書類作成、建設業界コンサルタントなど、幅広い守備範囲を網羅。
土木工事周辺の業務に関する様々な相談も受け付けています。
3Kを新3Kに変換☆土木建設業界の悪いイメージをクリーンに改革!
土木の仕事は、荒地や無価値の土地を人が住みよい場所に変える、社会的に大変重要な仕事です。
しかし、土木・建設業界は、3K(きつい・汚い・危険)のイメージが根強くあり、長時間労働と休みの取りにくさ、低い給与などにより、深刻な人材不足となっています。
ADJUST株式会社は、このような従来の土木の固定観念を変えるべく、新しいビジネスモデルの構築に取り組んでいます。
給与面では、通常、建設業界の初任給の平均が20万円から25万円のところを、35万円以上(研修期間半年間30万円)と大幅にアップ。
ITマシンの積極的な活用や在宅ワーカーの起用など、従来の土木の常識にとらわれない業務体制を築きつつ、見た目もおしゃれに、新3K(給与がいい・休暇が取れる・希望が持てる)を目指しています。
女性の「能力の高さ」に着目!従業員の4割が女性の土木会社
あまり世間には知られていませんが、土木・建設業界の仕事は、行政に提出する膨大な書類作成に多くの時間を費やしています。
それらの書類作成は、職人が現場作業後に事務所に戻って行うため、残業が日常化してしまうといった側面があります。
ADJUST株式会社では、積極的に女性社員を雇用し、土木工事に関わる積算業務を担当してもらっています。
更に、SNS等の広告宣伝業務は女性ギグワーカーに発注。
建設業界の女性採用目標が1割の中、なんと、ADJSUTの女性従業員は4割!!
女性の高い能力を活かし、現場、積算業務、広告宣伝など、仕事を分業化することで、残業の少ない労働環境の実現に取り組んでいます。
『なりたい職業ナンバーワン』を目指して、カッコよさも追及!
「誰も入りたがらない土木業界から、なりたい職業ナンバーワンが土木、という業界にしたい!」というのが、ADJUST 株式会社代表取締役を務める増田氏の想い。そのためには、カッコよさも大事と語ります。
本社は大阪のオフィス街の清潔なビル内。
作業服はフルオーダーメイドで、レスキュー隊のようなカッコよい印象を与え、悪い意味での男臭い土木のイメージを一蹴。
20代30代が誇れるハイセンスな土木業界を目指しています。
また、ADJUST株式会社では、若手育成を強化する目的で2028年に設立予定の、土木業界では珍しい土木ベンチャーの新社長の募集を開始。
若手人材が少なく、ベテランから若者への技術伝承が途絶え気味な建設業界を、20代から30代を中心とした若い力で盛り上げて欲しいと、設立を目指しています。
更に、ADJSUT株式会社は「同業者の手本となるような会社」を目指し、2030年、ADJUSTグループとして経営者集団へ変わります。
次世代を担う注目の土木企業、それがADJUST株式会社です。
女性社員にインタビュー
男の仕事というイメージの土木業界。
実際にADJUST株式会社で働く女性社員2名に、会社の雰囲気や仕事内容について伺いました!
峯さん 入社2年目 20代
ーADJUSTに入社したきっかけを教えてください。
人材派遣会社で事務職を希望していて、紹介されたのがこの会社でした。
ー土木の会社ということで、不安はありませんでしたか?
多少ありましたが、面接で社長とお話ししてみて、とても気さくな方だったので良さそうだな、と、決めました。
ー社内の雰囲気はどうですか?
社長をはじめ、男性も女性も気さくな方が多いです。また、休みが取りやすい社風でもあります。
社長が『家族を大事にする』をモットーにしているので、子供の行事のために休暇を取る男性社員も多くいます。そういった意味で、男性、女性関係なく、子育て中の人も働きやすい環境だと思います!
ー現在、どのような仕事を担当していますか?
公共工事の入札に関する積算業務や、役所に提出する書類の作成などを担当しています。
ー担当している仕事の大変な点や、やりがいについて教えてください。
入社当時は、役所に提出する書類が膨大で、専門用語も多く、役所によって細かく指摘する部分も違うので、覚えることが多すぎて大変でした。
今は、だいぶ流れを掴めるようになりました。
やりがいは、公共工事の入札に参加して落札し、契約締結を無事に終えた時です。「最後までやり遂げた!」と、達成感でいっぱいになりますね。
ー今後の目標を教えてください。
今はまだ、上司の力を借りながら書類を作成している部分があるので、最初から最後まで一人でやりきれる力を身につけたいです。
田端さん 入社半年以内 30代
ーADJUSTに入社したきっかけと、入社の決め手を教えてください。
人材派遣会社の紹介です。決め手は面接で社長が気さくな方だったからです。
ー入社してみて、どうですか?
今は覚えることが多くて大変ですが、ゆっくりのペースで1つずつ覚えていける環境なので、いっぱいいっぱいにならずに仕事ができています。
ー入社して半年とのことですが、やりがいを感じることはありますか?
現在、仕事を覚えている最中ですが、わからないなりにも資料をまとめられた時や、前回、先輩や上司に教えてもらった内容を、誰にも聞かずに1人でできた時は、成長したな、と嬉しいです。
ー今後の目標を教えてください。
峯さんのようにいろいろな業務をこなせるようになることです!
見ていてとてもかっこよく、私も努力していきたいと思います!!
社長インタビュー
ADJUST株式会社 代表取締役の増田 聡さんに、お話を伺いました。
―土木業界は万年人材不足と言われている中、御社は人材獲得に成功し、売り上げを伸ばしていますが、成功の秘訣はなんでしょうか?
いろいろありますが、見た目のカッコよさを意識しているところは大きなポイントだと考えています。
中小の土木会社は見た目に無頓着な人が多い気がします。
結果、土木はダサいというイメージが定着してしまっているんですね。
反対に、建築関連の会社でも、設計事務所はハイセンスでオシャレなイメージがあり、職業的にも人気ですよね。
また、大手の土木建設企業のワークウェアも、デザインにこだわっているものが多いです。
誰だって、汚い事務所でダサい作業服を着て仕事をするよりも、綺麗なオフィスでカッコイイ作業服を着て仕事をする方がいいですよね。
特に若い世代にとって、こういう部分は重要だと思います。
―ADJUSTの作業服はレスキュー隊みたいでカッコイイですね。
『TOKYO MER~走る緊急救命室~』のようなイメージで、フルオーダーメイドで作ってもらいました。
私の中の土木業のカッコイイイメージです!
―土木業界には珍しく、女性社員の採用も積極的に行っていますね。実際、起用してみてどうですか?
とても優秀です。
女性社員の峯さんは、土木工事に関わる入力事務をお願いするために採用しましたが、今では入札の積算作業まで担当しています。
公共工事の積算業務は、通常の見積もりとは違い、特殊なソフトを使用する専門的な業務ですが、わからないところは自分で調べながら頑張ってくれています。
私個人の意見ですが、女性の方が男性より粘り強く、丁寧に作業をこなせる力があり、書類作成に向いていると思います。
これからも、どんどん女性の力を借りていきたいですね。
ー女性社員にインタビューした時、社長が率先して家族を大事にするので、男性もお子さんの行事の時は休暇を取れると話していました。家族を大切にする土木会社というのも珍しいですね。
土木の仕事は家族を犠牲にして働くのが当たり前、というイメージがあります。でも、家庭を持つ人は、家族のために仕事をしていますよね。にもかかわらず、仕事のために家族をないがしろにしてしまったら、それこそ本末転倒です。
それに、家庭の事情は、仕事のパフォーマンスにも左右します。家庭円満なら仕事のモチベーションも上がり作業効率もアップしますが、奥さんと喧嘩すれば、心のどこかで気にしながら仕事をするので、仕事に身が入りません。
つまり、家族を犠牲にして働いても何もいいことはないんですね。
なにより、育児は本当に過酷で、奥さんだけに任せてはいけないんです。
我が家も4歳と6歳の子どもがいますが、お風呂に入れるのも一苦労です。私自身、午後7時には帰宅して、子どもたちのお風呂などの面倒を見ています。
―男性の育児休暇取得についてはどうですか?
ぜひ使ってほしいですね!
現在、男性社員の中に、子どもが生まれる予定の人はいませんが、この先、若い世代の社員が入社して子どもが生まれた時には、育休もしっかり取れるような仕組みを作っていきたいと考えています。
―若手社員育成のために、2028年に設立予定の土木ベンチャーの新社長も募集していますが、どのような人を求めていますか?
わが社の社風に合っていて、自分のビジョンをしっかり持った人ですね。
私は採用面接の際、家族の話に着目しています。男性の中には「嫁に○○させます」と、平気で話す人がいますが、そういう人は絶対に採用しません。
妻に敬意を払えない人間は、うちの会社ではうまくやっていけませんし、能力にも限界があると考えています。
特に社長は、人間力に優れていなければなりません。人間的に魅力があり、何か1つでも突出している部分があって、人をまとめる力がある人を求めています。
働き手の目線ではなく、経営者の目線で物事を捉えられることも重要です。
我こそは、と思う人は、ぜひお待ちしています。
増田さん、ありがとうございました!
まとめ
土木は男の仕事!家族を犠牲にして働くもの!
そんな悪しきイメージを根底から覆すため、ADJUST株式会社はさまざまな改革を行っています。
綺麗なオフィスで、女性社員も生き生きと仕事をこなす土木企業☆彡
ADJUST株式会社と一緒に、土木業界を変えていきたい!と思う若い世代の皆さんは、ぜひ、面接に応募してみてくださいね(*^▽^*)